治験薬投与期の3週間後に、7週間の観察を行う10週間(1サイクル)で実施した。
ヒフデュラ®群:エフガルチギモド アルファ(遺伝子組換え)として1,008mg及びボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として11,200単位を週1回計4回皮下投与
ウィフガート®群:10mg/kg を週1回計4回、1時間かけて静脈内投与
(両投与群ともに一定の用量で使用しているgMG治療薬と併用)
a:ヒフデュラ®の初回投与は治験責任医師が行った。ヒフデュラ®を投与された患者又はその介護者は、自身で投与するためのトレーニングを受けた。
患者又は介護者が投与できると判断された場合、2回目(1週目)から現場スタッフ監督の下、現場で治験薬を投与することが認められた。
b:フォローアップ期間は、毎週訪問する8週目までと、8週目から試験終了(10週目)までの2週間の期間で構成された。
評価項目
【主要評価項目】
総IgG濃度のベースラインから4週目(治験薬最終投与1週間後)までの変化率(検証項目)
【副次評価項目(臨床的有効性)】
- MG-ADLレスポンダー※1の割合
- QMGレスポンダー※2の割合
- ベースラインからのMG-ADL総スコアの変化量の推移
- ベースラインからのQMG総スコアの変化量の推移
※1 最終投与から1週間後までにMG-ADL総スコアがベースラインから2点以上減少し、かつその減少が連続して4週間以上維持された患者
※2 最終投与から1週間後までにQMG総スコア(肺活量がグレードFの場合、最悪値3点で補完した値)がベースラインから3点以上減少し、かつその減少が連続して4週間以上維持された患者
【探索的及びその他の評価項目】
- ヒフデュラ®群で自己投与/介護者支援投与のトレーニングを完了した患者/介護者数及び割合
- ヒフデュラ®群で自己投与/介護者支援投与を行うのに十分な能力があると実施医療機関のスタッフに判断された患者/介護者数及び割合
- ヒフデュラ®群で実施医療機関のスタッフの監督下で自己投与/介護者支援投与した患者/介護者数及び割合
- MSEの定義に合致した患者の割合
【その他】
安全性、薬物動態、薬力学、免疫原性
解析方法
【主要評価項目】
投与群を因子、ベースラインの総IgGを共変量とした共分散分析(ANCOVA)モデルで解析した。非劣性、総IgGのベースラインから4週目(治験薬最終投与1週間後)までの変化率に基づき、10%の非劣性マージンを用いて評価した。
【副次評価項目、探索的評価項目】
副次評価項目及び探索的評価項目は、投与群別及び全患者について記述統計量により要約した。
臨床的有効性の解析はITT集団を対象に行った。薬力学的作用の解析は、mITT集団を対象に行った。
【その他】
全般的な患者特性、安全性及び免疫原性の解析は、SAFを対象に行った。薬物動態の解析は、薬物動態解析集団を対象に行った。有害事象及び臨床検査値異常は、治験薬による治療下で発現したもののみを集計した。