CIDPの治療

CIDP/MMN診療ガイドライン2024における治療目標・方針1)

治療目標

身体機能の長期的改善を目指す

治療方針

  • 身体機能障害をできるだけ速やかに改善し、改善した状態を長期間維持する
  • 合併症の適切な管理によってQOLの改善に努める
  • 薬剤の適正使用により有害事象の発現を予防あるいは低減し、生じた場合は適切に対応する
  • 治療法の選択には患者と情報を共有し、協働的意思決定(シェアード・ディシジョン・メイキング)を行う

CIDP/MMN診療ガイドライン 第4章 より作成 

CIDP治療のフローチャート(EAN/PNSガイドライン2021に準じる)2)

CIDP治療のフローチャート(EAN/PNSガイドライン2021に準じる)

CIDPの治療法3, 4)

CIDPの治療法

注)一部の免疫グロブリン製剤、副腎皮質ステロイド薬はCIDPの治療については本邦未承認。免疫抑制薬はCIDPの治療については本邦未承認。シクロホスファミドはCIDPの正式な保険適用を有しないが、診療報酬審査上、原則としてその使用は認められている。

​IVIg:静注用人免疫グロブリン製剤
SCIg:皮下注用人免疫グロブリン製剤

1)日本神経学会 監修: 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー, 多巣性運動ニューロパチー診療ガイドライン作成委員会 編集: 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー, 多巣性運動ニューロパチー診療ガイドライン2024, p.ⅸ, 南江堂, 2024.より作成
2)日本神経学会 監修: 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー, 多巣性運動ニューロパチー診療ガイドライン作成委員会 編集: 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー, 多巣性運動ニューロパチー診療ガイドライン2024, p.125, 南江堂, 2024.より作成
3)Van den Bergh PYK, et al.: Eur J Neurol. 2021; 28(11): 3556-3583.(PMID:34327760)より作成
[COI]著者にargenx社より講演料、コンサルタント料等を受領している者が含まれる。
4)日本神経学会 監修: 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー, 多巣性運動ニューロパチー診療ガイドライン作成委員会 編集: 慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー, 多巣性運動ニューロパチー診療ガイドライン2024,  p.30-41, 52-54, 63-66, 南江堂, 2024.より作成

JP-VDJCIDP-24-00062(2024年12月作成)