成人発症MGは長期完全完解は得難く、多くの場合、治療が生涯にわたることから、その治療においては「QOLやメンタルヘルスを良好に保つ」ように治療戦略を立てること、また、そのための最初の治療目標として、「経口プロドニゾロン5mg/日以下でminimal manifestations レベル(MMー5mg)」を早期達成するよう治療戦略を考えることが推奨されています1)。
しかし、実臨床においては、MM(軽微症状)を把握することは容易ではないこともあります。そこで、国際医療福祉大学医学部 脳神経内科学教室 教授 村井 弘之先生にご監修をいただき、MG患者さんが主治医の先生と、日々の症状や、治療目標を共有することをサポートするコミュニケーション資材「MY GOAL MY SCORE BOOK.(マイゴール・マイスコアブック)」をご用意いたしました。
なお、この資材は、NPO法人 筋無力症患者会にご協力いただき、読みやすさ・書き込みやすさなどにもこだわって制作いたしました。
1)重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022. 南江堂. 2022;50-53.